一言書評 〜ドラマ・映画の感想〜



テレビドラマはその名の通り現実を離れた、または現実を投影したところにある「ドラマ」ですね。短い時間の中に様々なメッセージ、制作者の想いが込められていると思います。そのような観点から、ドラマを通じて感じたこと・想う処があったことを書きつづってみたいと思います。


つぐみへ…(2000/08/10)

 子供を殺された親の苦悩を描いた物語。「この愛に生きて」みたいな展開になるのかな、と思って観ると、全然そんなことはなくって、この犯人の母親にしても、警察の人間にしても、とにかく頭の腐った世の中を投影してるようで、観ててつらい。ずっと観てるんだけど、だんだん非道くなってくる展開は、観てて傷ましい。どうなるのかなぁ、今後の展開。

 最初っから犯人がわかっている、犯行を犯すところまでが明かされてるので、あとはどうなるかをただただ見守るしかない。犯人は捕まるのか、泣き寝入りになるのか、改心したりするのか、世間の風当たりはどこまで冷たいのか、風評はどれほど人を傷つけ人を陥れていくのか、今の世の中ほんとどうなってるんだろう?そう問い掛けたくなる。勿論、これはドラマなんだし、登場人物の言動や行動は作り事で、実際にはあり得ない…はず。誇張があったにしても、それでも根底にそんな考え方があるから、こんなドラマも出てくるのだろう。

 正しい者は常に泣き寝入りなのか、法的に逃れられれば、世論を味方に出来れば何をやっても許されてしまうのか、重いテーマの果てに見えてくるもの、訴えられてくること、それを見届けていこう。


花村大介(2000/08/08)

 こちらもナースのあと。でも前と違って毎回しっかりと観てたりします^^。面白いんですよ実に!^^ ユースケの馬鹿っぽさと情けなさと、逆転して調子に乗って勝ち誇ったときの爽快さ^^。コメディタッチながら、裁判という戦いの場で、被告人にとっては深刻な問題を解決していく迷弁護士・花村大介。絶体絶命に毎回追い込まれながら、奇跡の逆転で逆転無罪・勝訴してしまうという。情けないんだけど、彼なら何かやってくれるんじゃないか。周りがそう思わずにはいられなくなるような存在感。気が付くとその思いが頼もしさに変わってたりとか^^。面白いんですよねこういうとこが、やっぱり^^。

 今回は働く女性の話。前のショカツもそうだし、最近ドラマとしても多いけど、いやいや非公式の方の話、聞くべき点が多々ありましたよ^^。でもそれぞれの職分を考えたときに、自分のすべきことを完遂しようと思えば、たとえ気の弛みがあったとしても負けは負け。後悔しても取り返しようもないことなんだけど、信用の置けない人間と公私を越えて接触してはならんということですな。自分の失敗を棚上げして、他に原因を求めてみても、結局は自分の首を絞めてくことになるだけ。どうも最近、人の失敗は失敗する要因が周りにあるからだと決め付け、その要因を排除することに奔走し、当の本人の反省は為されずに結局同じ失敗を繰り返す、そんな悪循環を良く目にする。結局は自己の職責を全うするために意識をしっかりと個々人が持つ、それこそが失敗を繰り返さず、花村が言うように失敗を成功へと導くんじゃないかと思うんだけどな。責任転嫁を正当化する言葉を重ねてみるのは、もうやめにしてみてもいいんじゃないかな?

 大事なのは、自分の職業が何だからとか、そんな小さなことに拘らず、人として自分に何が出来るか。それを追求したときに、その先に自分の職責に繋がることが見つかれば、それを行うことできっと自分のやるべきことが見えてくるはず。そうそう上手くは行くわきゃないけど、明日もがんばろっ!^^


ショカツ(9)(2000/06/06)

 いつもはナースのあとなにげに観てただけだったんですが、今回はゲストキャスト釈由美子の体当たりの演技を観てみたくてしっかり観てみた次第です^^。一種の精神的外傷の持ち主を演じつつ、その魅力もしっかり振りまいてました^^。影のある美女と同時多発の空き巣事件。一見関係無さそうな二つの事件に意外な繋がりはあるのか?

 最後まで面倒見きれるのか?中途半端な優しさが一番罪だぞ。そう言われてもやはり放ってはおけない。頑張り過ぎなくてもいい。心にも休養は必要です。そう勇気づける言葉は、どこまで彼女に届いているのだろうか?何処か病的で愛らしい笑顔は、どうしても頭から離れない。こんな女性を、本当に救えるのだろうか?仕事を優先し、ほんの少しでも煩わしく感じてしまったとき、彼女の心は徐々に、しかし着実に闇へと堕ちていく…。

 人に迷惑を掛けることで人は生きているんだと思う。誰にも迷惑を掛けずに独りで生きていける人間なんていない。人の間で生きているからこそ人間というのだ。たとえ仕事であったとしても、命と心を救った事実は、きっと彼女を勇気づけただろう。頑張らずに生きてみようと思う。そう言ってくれた心からは、もう外傷は取り除かれたのだろう。仕事を投げ出しても、人として賞賛されることもたまにはいいんじゃないだろうか。そんな事件の顛末でした。シャクの演技も良かったと思います^^。


京都迷宮案内(99/02/11)

 この次にやってる「ニュースキャスター霞涼子」と同じマスコミのドラマなんですけど、こちらはいいですね(^^)。なんか杉浦さんがほんとに人のこと考えて、(マスコミ的に言えば)無茶な報道してるとこがよかった。終わった後に心が温まる感じでいいドラマです(^^)。早く帰れたときは観ることにしましょう。

 (霞涼子は見てるけど、なんかつまらん!あんまり語りたくもない内容なので、特に書きませんが^^;。)


ニュースキャスター霞涼子(99/01/14)

 ニュースファイナル、なんか楽しそうなメンツですねぇ^^。クズ集団らしく、どの顔見ても個性派が揃ってていいっす^^。見かけだけの花形キャスターから、足で真実を追いかける真のキャスターへと転身。外聞は悪いかも知れないけど、本当の意味で「信頼に足るマスコミ」って感じで。きっと霞さんも少しずつその良さがわかってくることでしょう(^^)。

 親友が殺人犯!? 最初っから厳しい現実を直視する事件の取材。ここにもいじめ問題で苦しんでる人がいた…。いじめは周りの問題か、本人の問題か…。寂しさをまぎらすために、同じ寂しさを共有できる人を探す・・・でもそれは、もっと明るいとこで探せなかったのか…? いつも弱者は人の温かさを求めている…。 果たして、そんなときに困ってる人を守ってあげられるだろうか、支えてあげられるだろうか…? 必ずそんな人は居ます。めげずに頑張って生きましょう。

 最後の報道は、確かに真実を語った。しかしこれは本人にとって幸せなことなのだろうか? やっぱりマスコミの報道というのは是とはできないなぁ。人を不幸にしておいて、なんの正義があるものかっ。充実感とは言うけれど、自己満足の典型ではないのかな? さて、これ以上は語るまい^^。暴走せずに、明日も楽しくやっていこ〜\(⌒▽⌒)/


スチュワーデス刑事3・ドイツロマンチック街道殺人事件(99/01/08)

 家に居ながらにしてドイツ旅行が満喫できた感じで、こういうドラマもいいですねぇ^^。美味しいとこ、美味しい料理、美味しいワインを紹介してくれるのはとってもうれしい^^。フランクフルト、ヴュルツブルク、etc。。。街並みも綺麗ですよね〜^^。

 事件の方の犯人の手口なんかは、まあよくあるパターンかな〜? 凶器もなんとなぁくすぐにわかっちゃうもんだったし^^;。ただ動機とかいきさつとか、相当重い…。恨みを果たし、自らを裁き…そして最後にどんでん返し(汗)。2時間たっぷりと楽しめる構成になってて、結構楽しめました^^。

 最後の謎解きは細かく、ドイツならでは、スッチーならでは。これは観てないとわからないですよねぇ^^;。そしてかなり勉強になったかも?^^ 三味線はうまく弾けず、殺人はうまくいかない。でもそれでいいんです。悲しい結末でしたが、謎を解いたのは警察ではなく、スッチーたち。その後の未来は自分の判断に委ねられました…。不幸の先に幸せはきっとやってくるでしょう^^。

 なにげに毎回観てる(と思ったけど^^;)スチュワーデス刑事シリーズ、次回も楽しみにしましょう!(^^)


オーバー・タイム(99/01/04)

 北川さんって、ロンバケの人だったかしらむ?あれは観てなかったけど、これは面白いのかなぁ?なんとなく観てみたけど…。

 お見合いがぶち壊しになった後、本音でがなるのは やっぱ悔しいから。でもあーやってその場でぶっちゃけられたり、そばに聴いてくれる人がいるのは心強いっすね^^。聴いて無くてもガンガン言ってくるのは勘弁ですが^^;。

 違うとこから観ると、思いもかけない見え方がする。上空から観る都会は爽快ですね^^。心をからっぽにする、気分転換する、それには申し分ないんだけど、そこでトラブっちゃうのも勘弁です^^;。でもおかげですっきりした自分が実感できた、それは次に頑張れることに繋がる。明日もめげずに頑張ろう(^^)。


タブロイド最終回(98/12/16)

 なんか最終回だけ観てるっていう邪道なことやってますが^^;、なかなかハードな展開で見入っちゃいました。心無い報道関係者どもに「殺された」という思いが、人を鬼にする。もちろん、許せないことはあるし、悔やんでも悔やみきれない「無意識な」過失はある。でもそれは既に言い訳に過ぎない。悲しみの果てに始まった復讐劇は、ついに終わりを告げる。

 このドラマを見続けた人は、ドラマの中に何を観たろう?何を感じたろう?一回しか観てないけど、確実に1人の漢の思いは伝わった。いつも弱い者は損をし、悲しみに暮れ、怒りを燃やす。マスコミを敵に回したとき、どんな境遇となるか?それを敢えて受けて立ったのは、個人という弱さ。誰もみな、こんな境遇に陥れられる危険性はある。人を嘲笑って決め付ける大衆の意志。それが暴走すれば人を殺すこともある。あってはならないことながら、人が人を殺す理由というのは、確かに存在するようだ。

 さて、個人の意志が尊重されるようなことが、このドラマではあったけど、実際にはありうるだろうか? 可能性は薄いな…。 水は止まることはない。すべての人が溺れ死ぬまで、ブラウン管からの洪水は止まらない。まずはドラマだけでも。そこから何かが始まればいいですね^^。


X−ファイル MAX(98/12/06)

 映画化ということもあり、久々の二時間スペシャルで登場しました。TVシリーズは、欠かさずとは言わないまでも、かなり好きだったりしました(^^)。しかしながら、今回のスペシャルの冒頭で、初めてモルダーの目的を知った限りです^^;。エイリアンにさらわれた事件に、何故こうも執着するのか、その目的は劇場版では果たせたのでしょうか? 興味津々ですねぇ^^。また見に行きたくなってきた^^。

 MJ12やノストラダムス、ファチマ第三の予言など、不思議が絡むムー的なことは結構聞きかじってたりしたので、UFOやエイリアンが度々登場するこの作品も実に興味深く見ることができますね^^。フィクションと言われても、真実と言われても、どちらでも納得できてしまうこの手のスリルは、来るべき未来に備えての、必要な知識なのかも知れない。さあ、どう完結してくれるのかが楽しみです^^。

 さて、MAX編の方はやはり軍とのぶつかりあい。納得のいかないことを押しつけてくる「上」というのはどこにでも存在する。それがより強大な政府や軍であればさらに手に負えない。現実には絶対に不可能なこの抵抗を続ける二人の捜査官はやっぱり魅力的^^。最後まで頑張り抜いてほしいものです^^。力をあわせて夢を叶える、仲間の犠牲を無駄にしないように…。劇場版も見よう!^^


GTO(98/07/07)

 原作のコミック版は、ちょろっとだけ見たことあります。っていうか、その前作に当たる「湘南純愛組」は結構好きでした(^^)。逆に、あの鬼爆が教師になるってことで、かなり驚いたもんです^^;。いったいどんな話になってんだか…^^;。でもまっ、かなり大人〜になったなぁって印象はもちろん受けますけどね^^;。
 ドラマの方は、取りあえずビーチボーイズパロから入るとこがなんとも…^^;。やはりこれは、原作とは全く違った作品として観るべきだと思います(^^)。
 して、第一回にして早くも腐り切ったガキ共に一喝! 心の壁を部屋の壁もろともぶち破る! 破天荒を地で行ってる教師の生き方は、見てて爽快です(^^)。でも、まだまだお楽しみはこれからだっ!って感じですね。ちょっと期待してもいいかな?ってな、ぱわぁのあるドラマだと思います(^^)。




Presented by Y. SATO, in 1997,1998,1999
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