こいつも現役機種には違いないのですが、トラブってて半病人です(^^;。持ち歩くパソコンとしてWin3.1をやり込み、そしてDOS&3.1&95の全ての環境を実現してくれた名機です。NEC初のカラーサブノートパソコンでもあります。
パソコン環境(3)
ハードウエア PC−9821Ld350A2(i486SX/33MHz) 9.5インチデュアルスキャンSTNカラー液晶(256色) メモリ3.6MB+増設16〜32MB(アイ・オー・データ製) FDD1基(1.44/1.25/720k 3モード外付け)+仮想ドライブ利用可能 HDD350MB→1GBへ換装(東芝製) PCカードスロットTYPEII×2またはTYPEIII×1 HDS−1G(アイ・オー・データ製外付け1GBHDD) CDG−TX4A(アイオーデータ製4倍速CD−ROMドライブ) MMO640GTB(メディアインテリジェント製640MB MOドライブ) MMO230VB(メディアインテリジェント製230MB MOドライブ) ソフトウエア O S :MS−DOS Ver.6.20 MS−Windows3.1(Update3) MS−Windows95 4.00.950a ワープロ:JG3.1、一太郎V6(プレインストール) 表計算 :Lotus1−2−3 Release5.01J(プレインストール) メモリ :MEMORY SERVERII FEP :ATOK9 for Win、WXII+、VJE−β3.0 ツール :FILMTN+LHMTN、MIEL、VZエディタ HSB、HSBmenu、WinSTART95 Ryu’s Menu 圧 縮 :DiskXII Ver.4、DoubleSpace エクスプローラーLZH 2.04 CD再生:MITCD Ver1.6
95移行に伴い、外付け1GBをSCSIにて増設。SCSIや音源を初めとする、PCカードの設定と格闘することになった。DOSのカードサービスは難しい。Configも大変だし、いろいろと良くぶつかる。さらにコンベンショナルにしか入らないものやUMBに入れるとフリーズするものが多発し、SCSI+FM音源を同時に使い、かつメモリを570KB確保するのには非常に苦心した。この苦労を知っている人には、95のPnPは本当に素晴らしいものと実感できるであろう。
95を使い始めると、やはり持ち歩きで大容量がほしくなる。内蔵の12.7mmHDDは簡単に取り替えられることを雑誌で確認、購入して換装した。NSの経験があるのでそれほど分解には抵抗は無かった。無かったのだが、ここで失敗があったようだ。暫くはなんともなかったのだが、増設メモリを認識しなくなってしまった。35.6MBの究極環境から、3.6MBの極貧環境へ一気に逆戻り。当然95も動かなくなり、現在では3.1をスワップファイルをフルに使って何とか起動し、MITCDにてCDプレーヤーとして頑張っている。また、DOSゲーム&JGによる年賀状作成など、それなりに幅広く活躍中である。HSBによるPCカード可変環境はここでも着実に生きているのである。
95は非常に使いやすいOSである。他人の意見など耳を貸さずとも、この使いやすさは高く評価されるべきで、使い始めると手放せない。特にこれはノートPCに特化した作りになっていると私は思う。Ldで95が使えなくなってしまい、さらに小さく、安く、95環境を実現しているPC、Librettoに即座に移行したのも至極当然であった訳である。
このLd、当時のスペックとしては貧弱に見えて、実はかなりの高性能マシンである。雑誌のレビューでのベンチマークテストでは、486SXでありながら、他社のDX4を凌駕するCPUパワーがあるという。メモリの高速性も逸品である。また、DSTNの視認性もかなりのもの。現在でも十分お薦めできる名機である。