時空転抄ナスカ(2)(99/06/09)
狩野小鷹、狩鷹明と小野ぬい、姫川明とHIURI PRO、そして姫川明。とにかくこのお二方の作品は、ずっと読み続けています。絵柄も好きだし、題材がいつも新鮮。いろいろと考えさせられますし、感動も呼びます^^。最近の作家さんの中でも「実力派」として自信を持ってお薦めできますね。今回のアニメ作品や、前回のクリスタニアでも、原作を超えて自分らしさを出しつつ、かつ原作のイメージを壊すことなく伝えてくれるとこなんかほんと素晴らしいと思います^^。(一時期「飛鷹ゆうきさん」がこの方達だと思ってたのは、どうやら私だけではないらしい…^^;)
どうしてここまでのめり込めるのか?今回のあとがきで納得しました。故・石ノ森先生の、そしてサイボーグ009がお二方の原点だったのですね。言われるとわかりますね。作品の中にも遺跡はほんとよく出てくるし、今回もイリャ・テッセと太陽の神のお話だったし、009ともシンクロしてくる。そして個々のキャラクターの魅力も申し分なし! 石ノ森さんの想いがいろんな形で伝わって、こうしてまた次の世代で新しい形で語り継がれて行くんだなぁと思うと、やっぱりうれしくなりますね。
今回のこの作品、アニメは全然見てませんが、やはりHIURI PROらしくうまくまとまってて、しかもオリジナル部分で009を意識したというエピソードなども盛り込まれてて、読み応えありましたね。ビルカ、ヤワル、アクリャ、オレホン…他のキャラクターたちもそうですが、本当に自分がどう生きるべきか、それを真剣に考えて、過去に迷い未来を憂い、しかし最後に「今を戦う!」と決断したとき、様々な真実が見えてきた。それぞれに訪れた未来。果たしてその先に何があるのかはわからない。だけど「今」を必死に生きていくことで何かが見えてくるはず。そう感じさせるラストは、読む人それぞれに違った未来を想像させるだろうと思う。
HIURI PROの作品、今後もコミックを見つけては読み続けたいと思ってます。いつまでも二人で力をあわせて頑張っていってほしいですね^^。