一言書評 〜天空のエスカフローネの感想〜


 スカパーで始まったサンライズ作品、天空のエスカフローネの感想をまとめました^^。様々な要素をふんだんに注ぎ込み、人の“想い”溢れる作品として見事に謳い上げられたと思います。是非ともご覧頂きたい、平成サンライズの秀作です。


エスカフローネ(劇場版ネタバレ注意!!)(2000/07/15)


天空のエスカフローネ#26 永遠の(2000/07/10)

 絶対幸運圏。全ての人の想いを叶え、絶対なる幸福を作り出す。まるで人類補完計画のサードインパクトのように。それでも、人々は最後の争いを求める。敵も味方もわからずに。これが人の想いの結果だというのか。人は戦いを求める。それが人の臨む、絶対の幸運だとでも言うのか。運命改変装置が導き出す人の運命は、滅びに満ちている。戦いに魅入られた男は、呪われた運命を植え付けられた少女の、変わり果てた姿…。オープニングに流れる、バァンとアレンのガイメレフ戦は、この戦いを示していたのか。二人の想いを乗せた最後の戦いを。

 戦いを終わらせるための戦いを望む想い。それが戦いを呼び込み、滅びへと導く。バァンへの想い、人の想い。それは時として天空をも動かす。人を信じると言うことは、自分の想いで相手を縛ることではない。想いを押しつけることではない。頬の傷までが消えたのは、傷を付けた者の想いが消えたからなのだろうか。白い竜が、白い羽根の天使が、今想いのままに飛んでいく。自分の運命に向かって。移ろいやすい人の心も、だからこそこうして平和を望むことができるはず。そう信じたからこそ、この平和はガイアへと訪れた。

 信じる心、想いさえあれば、占いは、約束はいらない。みんなの想いがつくるガイアの世界。戦いのない世界を望む、その心はエスカフローネを封印する。ガイアを形作る全ての人が見つめる中、光の柱がひとみを幻の月へと導いていく。また訪れる日を夢見、穏やかなる普段の生活は、変わらずに続いていく。終劇。


天空のエスカフローネ#25 絶対運圏(2000/07/09)

 自分独りの力でひとみを護る。それが見つけ出したバァンの戦い方。ドルンカークが画策する絶対幸運圏とは?バァンの想いは、それをも上回り、ひとみを護ることができるだろうか。アレンもドライデンも、それぞれの想いを込めて、最後の戦いへと臨む。フォルケンの覚悟は、全ての運命を受け入れてのことか。ミラーナとアレン、ディランドゥの想いの決着も、そこできっと付けられるのだろう。エスカフローネは今も戦い続ける。メルルの願いも受け止めながら。

 強すぎる力、熱核兵器のような存在は、いつも人の運命を狂わせていく。そこにどんな結末が待っていようが、お構いなしに猛威を振るう。人の意思を吸い込み続ければ、そこには破滅しか待っていない。命を蝕む黒き翼の運命。変えることができるかはわからないまま、光の柱は二人をドルンカークの下へと誘う。作用と反作用が強く働く場。フォルケンの叫びとバァンの慟哭が、ひとみを絶対幸運圏へと導く。


天空のエスカフローネ#24 運の選択(2000/07/09)

 変わらぬ学校生活。まるでガイアの出来事は夢物語だったかのよう。でもそれは、一度体験した昨日の出来事。ガイアを選ぶか地球を選ぶか、先輩を選ぶかアレンを選ぶかは、それは運命の選択。昨日をもう一度体験できれば、違う選択をするかも知れない。そう思うことはあったとしても、それでも選択は変わらないかも知れない。それが運命というものなのかも知れない。何者にも動かされない、巨大な運命…。不確定要素であるが故に、ひとみはその選択を迫られる。カードの占いは何と出たかな?

 それぞれに思い悩むアレン、ひとみ、そしてバァン。ひとみが選ぶのはエスカフローネ?想いが届く日は来るか。アレンの妹・セレナとディランドゥの関係とは一体…。何故執拗にアレンを狙うのか。それがわかる日も近いのかも知れない。ひとみの選択がガイアを目指すとき、エスカフローネの運命はまた紡ぎ出し始める。


天空のエスカフローネ#23 の予感(2000/07/09)

 フォルケンの亡命が導き出す運命。今はまだ表向きだけの受け入れでも、いつかは心からわかりあえるだろう。バァンの場合、それはかなり時間が掛かりそうだが。戦人の考え方、少しは改めないと、平和な時代の王とはなれないぞ。乱世の覇王たろうとするうちは、まだそれもわからないだろうねぇ。アレンの心もまるで見えなくなってきたひとみにも、まだまだ試練は待ち受けてるらしい。フォルケンを信じる心が伝われば、先も見えてくるかな?信じる力は想いの力の中でも一層に強い。嵐の前の静けさは、今暫く続くのかな。アレンの告白と申し出、そしてディランドゥの復活が嵐雲を呼ぶ…。

 人って生きてるといろいろあるものね。出会う前にどんなことがあっても、それはしょうがないことなのよね。ミラーナの言葉もだいぶ吹っ切れたかのように聞こえるし、あとはひとみの心次第かな?誰を信じたらいいかもわからぬ中で、そんなひとみの心はお構いなしに戦乱を巻き起こす狂気のディランドゥ。ひとみの瞳に映る二人の戦いは、誰の心の投影なのか。「俺が護る」その言葉は誰の?想いの力と心の叫びは、ひとみを地球へと連れ戻す…。


天空のエスカフローネ#22 黒きの天使(2000/07/09)

 フォルケンの願いも余所に、勝手な議論を繰り返す国々。ドライデンの策略が功を奏するのか、それはまだわからない。死ぬだの殺すだの、当たり前みたいに…。ひとみの想いの強さを危険視するアレンの想いも、ひとみには遠いのだろうか。今はただ、フォルケンの想いこそを考えなければならないのに。バァンとひとみの目指す先は、残された人々にはまだ、わからない。フォルケンを失い揺れるダイバッハも、まだ行く先が定まらない。

 想いのぶつかり合いは、バァンにフォルケンの真実を見せるのか。戦いの心を捨てるという戦い方。優しき心が竜と心を通わせる。明かされるフォルケンの運命、ダイバッハの柵。敵意を見せ付けぬことが戦いを終わらせることもある。黒き翼、堕天使の証。恐怖を生まぬ、争いのない世界を目指す兄を見つめ、バァンも何かを掴んだか。ファーネリアの再会が兄弟を新たなる戦いへと誘う。


天空のエスカフローネ#21 幸運の作用(2000/07/09)

 バァンの強き想いが退けたかに見える幸運増幅装置の効力。やはり神の所業は人には過ぎた力なのだろうか。ひとみの思い込みも解け、事態は一時収束する。だが、運命はひとみを中心として、今また回り始める。敵の少女の記憶は、ひとみをまた思い悩ませる。今何を為すべきか、それを考え続けながら、運命を良き流れへと向かわせるために。

 想いを信じる力。それは人の心を変えられるのか。単身敵地へと殴り込むエスカフローネ。バァンは、そして二人の少女はフォルケンの下へと辿り着くことが出来るであろうか。フォルケンの心の在処へと。これからのフォルケンの行動こそが、世界の運命を左右していく。


天空のエスカフローネ#20 偽りのり(2000/07/09)

 運命の歯車は、作為的に切り替えられていく。そんなことも知らずに思い悩む少年少女。フォルケンの優しさは、さらに二人の少女の想いも複雑にしていく。フォルケンが語る絶対無比の“幸運”とは…?DNAレベルで幸運を画策する運命改変。その効果は、果たして吉と出るか凶と出るか。占いはいつでも乙女心の支え。出たままを語れないひとみの占いは、自分の運命を変えようとするのか。想いの力が強ければ。実はやってることは運命改変装置と変わらない効果を発揮するのでは?さて、運命はどのようにかわっていくのだろうか?定められた運命の変換プログラムのままに…?

 竜を消してでも運命の女神を欲するダイバッハ。ひとみの静止は届かず、定められた運命の猛攻が始まる。バァンの竜は、どこまで事態を収拾することが出来るのか。幸運強化兵の強さは、ひとみがカードと共に運命をすり替えたから…?想いの力が運命を左右するこの世界で、思い込みの激しさは命取りに繋がる。ひとみは自らの運命を何処へ誘うのだろうか?


天空のエスカフローネ#19 恋の黄律作戦(2000/07/02)

 竜と幻の少女の引力。エスカフローネの大群は、夢?予見?それとも来るべき未来?フォルケンが差し向ける、竜封じの引力とは…? アストリアに戻った一行につかの間の平和が訪れる。アストリア側がとるべき次なる一手は…?ミラーナの想いに、迷いはない…はず。その、「想いの力」人を思い慕う心をも、逆に利用するフォルケンの作戦。そんな想いに揺れるひとみを、変わらぬ心で見つめるバァン。その温かい励ましの心は、深い愛情…?慰め、励まし合える関係。一緒に戦い抜くべく求める共闘関係。人を想う心は様々な形。うつろいやすく、すれ違いやすいものですね。

 運命改変装置は、心のベクトルを動かす装置。強力な破壊兵器に非ず、だからこそ恐ろしく、人の心を知らぬ間に改変していく…。思い悩み、過去を振り返るのは、既に術中に落ちた証か。人の精神に干渉するタイプの兵器は、過去の作品にも登場しているが、ここでは果たしてどんな未来を現出するのか。フォルケンとバァン、精神での兄弟対決。勝利はどちらの手に…?


天空のエスカフローネ#18 運命の力(2000/06/30)

 因果律検出装置、運命バイブレーター、パワーストップエナジー…。謎の装置を集め、今“運命改変”の儀式が始まろうとしている。エスカフローネに導かれ、飛ばされてきた三人は、そこで何を見るのか。竜の運命(さだめ)とはいったい…。秩序を問い質すダイバッハの王。メガゾーンの生き残り、エデンのウォン・ダイのような存在となったアイザックが語るガイアの歴史=運命。果たして、人はそこで何を知ることができるのだろう?

 運命改変装置に異を唱えるひとみ。エデン・シティの再来とも受け取れる、機械に全てを委ねる世界。残された人々の想いの力、それを結集すれば運命は変えられるはず。鳥かごの鳥となったひとみが見る未来予想図、運命の予見。バァンとともにエスカフローネを想う心は、神のガイメレフたるエスカフローネに魂を吹き込む。想いの力が確かなら、信じられない明日など無い。想いの力でどこまでも強く、疾くなるエスカフローネ。運命の糸は絡まり始めた。


天空のエスカフローネ#17 このの果て(2000/06/30)

 アトランティスの忘れられた都。そしてその地に呼び込まれた3人。それぞれに心の旅・幻を見る中で、ひとみは秘められた力を発揮していく。アトランティスの悲劇は、かくして起こった。それを語り継ぐのがガイアであり、幻の谷なのであろう。運命のままに生きる道、運命を受け止める未来は辛い。バァンとアレンも、またここに運命を託された存在。想いの力は危険をも呼び込む。果たして3人の運命は、どちらに傾くのだろう…。

 決められた運命など、無い。あるのは、悲しい運命を呼び込む想いの力。過去の真実を知り、運命を見定めた二人は、果たして何を想い、何処へと向かうのか。運命を逃れたいと思う人の想いも、力としては強い。それに打ち勝つ力を、エスカフローネは与える。不安な心が悪い出来事を呼ぶのなら、その逆も出来るはず。信じる力は、エスカフローネというガイメレフを、今神格化させる。想いの力が最強たるこの世界。事態は、徐々に加速度を増してゆく…。


天空のエスカフローネ#16 かれし者(2000/06/30)

 意見は一致した。あとはただ、幻の谷を目指すのみ!奇跡を生み出す力とは?アトランティスの力は復活するのか。そのとき人々に何が起こるのか。それは、誰も知らない。アレンの父を思う気持ちは、少しは良い方向へと向かうのだろうか。幻の月でも、ひとみの帰りを待つ親や友達が居る。親や友達は、やはり大事にしなければならない。たとえそれがどう自分の目に映ろうとも。そして、幻の月と、ガイアとを行き来する一族。ひとみは、この世界で何を為すために生まれたのだろうか。謎が謎を呼び、徐々にそれが明かされていく…。

 アレンの独白と、ひとみの恋心。想いは様々あれど、現実はすでに目の前に。幻の谷は、まさに幻。容赦なく攻め立てるダイバッハのガイメレフ。皆の想いがひとつになったとき、想いは形となり、力となってアトランティスの扉を開く。いよいよ幻の存在が明らかに…。


天空のエスカフローネ#15 失われた楽(2000/06/24)

 ひとみが訪れたバァンの精神意識世界。怯えるバァンの心を開かせるのは、並大抵のことではない。その世界で起こる過去の天変地異、その危機の中でもバァンは覚醒した。悲嘆に暮れ、さらに狂気に走るディランドゥ。アトランティスの力に飽きたらず、竜の力をもその手に収めようとするダイバッハ。バァンは試練を乗り越え、エスカフローネと真なる同化ができる日は来るのか。剣は力にあらず、技にある。真の奥義は己の中にある。それが見えたとき、一歩新次元へと近づくことができる。ひとみの思いは、伝わる日が来るのかな?

 アトランティスの謎が解ける日。ドライデンは何を知り、何を追い求めるのか。自分の気持ちに従うのが一番自然。それがわかっていながら、人のことはわかるけど、自分のことはわからない。でもそんなもんです。そんな簡単にわかるものじゃないですから、恋心なんて。何が起こっても、死に取り込まれるように、エスカフローネで出るバァン。心配せずには居られない存在。竜狩りに来たガイメレフも、乗っているのは同じ人間。苦悩もあれば思い出もある。幻の谷に何が待ち受けるのか。エスカフローネの運命も見えてくるだろう。


天空のエスカフローネ#14 危険な跡(2000/06/24)

 バァンに起こった異変を招いたのは、アトランティスか、翼か、あるいはエスカフローネ自体か。シンクロ率の上昇が“同化”を引き起こし、ガイメレフの傷を自身にも刻む。救う手だてはミラーナが握るのか。だいぶ突飛なフィアンセだが、頭は切れるようだ。エスカフローネを、バァンを救うことが出来るのか。使い手を取り殺すガイメレフ。強過ぎる思いは諸刃の剣なのか。そして現れるエスカフローネ創造の民。ドライデンの思惑もわからぬが、やはり今はバァンの命を救うことが先決。エスカフローネは今、痛みを伴って、バァンと共に復活する。

 一方でアトランティスの力を解放するダイバッハ。目の前の敵に、何よりエスカフローネを乗りこなすことに負けたくないバァンは、無理を承知で再び戦場へと。同化によりガイメレフの力を取り込んだ今、バァンに敵はない。しかしバイオセンサーよろしく、敵の死を取り込み続けた黒きエスカフローネは、バァンを精神崩壊へと導く。既に後戻りは出来ない。バァンは死の淵より生還できるのか。魂のサルベージが今始まる。


天空のエスカフローネ#13 赤い運(2000/06/24)

 古のフレイドの秘宝。ダイバッハに渡すことは出来ない。たとえ国が滅びようとも。王となる者が担う重み。それを実感して一歩大人になるシド王子。フレイド王の子として、自分の運命も知らずに力強く生きていく。ダイバッハとフォルケンは、この滅びの先に何を求めているのか。フレイドに生まれし者の運命。フレイドが守り抜いてきたのは、今はなきアトランティスの力。アトランティスをも滅ぼしたその力、決してダイバッハには渡せぬものだ。そしてその剣は、いったいどんな力を秘めているのだろうか。

 思い悩むバァンは、どうもその解決策も自分で突っ走って決めてしまうらしい。少しは他人の想いというのも考えてあげないとねぇ。それでも一応前向きに頑張ってるんだから、まずは良いか。問題はひとみのヴィジョンの方。この赤い暗示はどんな呪われた未来を写しているのか。決められた運命なんて、ない!なんとか回避する術を見つけださなきゃ!

 戦いは膠着状態から未曾有の修羅場へと。戦争はいつも物悲しい。フレイド王が託した未来。守るは後の世の王達。思いは必ず叶う。その言葉を信じる勇気。フレイドは必ずシドが再興する。この秘宝が災いをもたらすか、それはフォルケンの力量が決める…か。鬼神の如く戦い抜いたバァンとエスカフローネは未知なる次元へと登り詰めるのか。


天空のエスカフローネ#12 秘密の(2000/06/24)

 アレンの行為は人道を守り、騎士道に外れる。そのフレイド王の言葉は分かる。ミラーナ姫の口添えは、頼れるものではあったが、やはりシドとフレイド王、そしてアレンとの間には何かしらの因果がありそうだ。それゆえの辛辣さでは無いのだろうか。今はまだ、語られるときではないのであろう。今はただ、国のため、世界のために死力を尽くすのみ。ダイバッハの恐怖は、去ったわけではないのだから。

 見えなくていいものが見えてしまうつらさ。バァンは悪気はなくその能力を必要とするが、ひとみの頭の中はいっぱいになって、見ること自体がつらくなってしまう。見えない人にはわかってもらえないつらさ。それをわかることができるかで、バァンのひとみを思う心は徐々に伝わっていくだろう。サブタイトル「THE VISION OF ESCAFLOWNE」は、こんなひとみのヴィジョンがストーリーのメインであるからこそ付けられたのだろう。

 オルゴールに流れる「約束はいらない」。ミラーナとマレーネの二人の思いが隠されているそのメロディー。それぞれに思い悩むシドとバァン。人には不思議な力がある。こうなりたい、こうなればいいな、そんな思いは心に思い続ければ、必ず叶う。そう思えば人は叶えるために努力するから。その思いを叶えようとすれば、星が最後の力を貸してくれる。星の力を借りて、また占うことを始めたひとみ。天空の騎士アレンとマレーネの秘事を知ってしまったとき、動揺はひとみとミラーナを襲う。心の平静が保てなければ、敵を見抜く力も発揮できない。そんな思いに構うことなく、敵ガイメレフは進駐してくる。だけどこんなときでも自分を見失わず、唯ひたすら一心不乱に敵に挑むバァンが頼もしい。皆の動揺が去るまで、その強き心で戦い抜き、皆を守ってほしい。


天空のエスカフローネ#11 の予言(2000/06/24)

 真実はひとつ。信じることが未来を知る唯一つの道なのに。ひとみの持つペンダントと、真の力が敵を一歩一歩追いつめていく。戦う力はないが、人を真実を見抜く力が、敵に恐怖を与えていく。肉体を凌駕する精神の力が、ひとみに過負荷となって襲いかかる。バァンの必死の思いは、ひとみの魂を呼び戻せるか?

 男として、人を信じる勇気を選んだ王子。ひとみの能力は、徐々に拡大していくが、飽和して崩壊することは無いのだろうか?精神攻撃による心の傷は、肉体の苦痛以上にやっかいだ。これでディランドゥに付け狙われることになってしまったひとみの不幸。エスカフローネは幻の月の少女を守り抜くことができるのか。自らの行動で身の潔白を証明したバァン、アレン、そしてひとみ。さて次なる試練は…?


天空のエスカフローネ#10 青きの王子(2000/06/24)

 入国は混乱もなく、フレイドは歓迎してくれた。国を捨てた誇り高き騎士は、幼き日に聞いた伝説のままに。皆に慕われるアレン=シェザールの思いは、何も言わずとも皆に伝わっている。新たなる敵・まやかし人から、バァンは病床のアレンを守り抜くことができるのか。  ひとみが伝える心の平静、占いと過去見・未来の予見。誰にでも出来るとはいうが、今この世界では貴重な能力。それは敵が付け狙うほどに。子供の純粋を踏みにじるほどに。奸計にはまるアレン達。ひとみの占いも一歩遅く、ステルスガイメレフはバァンの前に立ちふさがる。心の目は開けたけれど、まだまだ敵の術策は逃れていない。人を信じる勇気。それが見えたときに、シド王子は目の前の全ての、真実の姿を知ることができるだろう。


天空のエスカフローネ#9 羽の記憶(2000/06/18)

 天使の羽根に秘められた記憶は、ひとみには見えるようだ。目指すものが同じなら、またきっと巡り会える。アレンもそれを信じ、自分の思う道を進む。見えてくるものが多すぎて、すぐに理解するのは難しいけど、それでもバァンの真実の姿を見て、世代を越える運命を知り得たひとみ。アトランティスの滅亡と、その翼と。この異世界は、ムー帝国へと繋がる世界観を有しているのか。翼を持つムーの民。この先の展開が見えてくるよう。楽しくなりそうです^^。

 執拗に、ほんとにしつこすぎるほど追ってくるディランドゥのガイメレフ。ステルスマントを無効化しても、多勢に無勢では分が悪い。そして最も美味しいところで登場するこのアレンも小憎らしい^^。ヒロイックファンタジーとはこうでなくてはいけませんよね^^。それにしても身を挺して女性を救い、瀕死になるのも美形キャラの宿命なのかな?^^; がんばってほしいものです。決められた運命なんて、ない!


天空のエスカフローネ#8 天使のう日(2000/06/18)

 先輩とどうしてもシンクロしてしまうアレンの姿。乙女心は複雑です^^;。ひとみの心は何処を彷徨って行くのでしょう?それは、天使だけが知っている…?予期せぬ別れから始まったバァンとの生活。ひとみの何が変わっていくんだろう?バァンの告白・激情の吐露は、いつも彼の真情を物語っている。次の一手も、やはり心の赴くままに。わかりやすくて結構ですね^^。

 異世界ガイアのマウンテンサイクルで発掘されるドラグエナジスト。これがこの世界のシステムのキーらしい。竜に偽装できるガイメレフ・エスカフローネだからこそ可能な襲撃とはいえ、ちと無策が過ぎるような気もするが^^;。仲間の機転で救出されたアレンは間に合うのか。爬虫類好きの嫌味な男は間抜け故に自滅してくれたけど、そうそううまくは行かないってよ!エナジーを秘めるエナジストの暴走。それが導くのは、天使のビジョン?星から星へと届けられるポケベルのメッセージ。ひとみの気持ちはいつまでも揺れ動き続ける…。


天空のエスカフローネ#7 予期せぬれ(2000/06/18)

 ならず者を相手にその腕前を披露したバァンとエスカフローネ。様々な策謀が渦巻く中、腹の探り合いが続き、意地の張り合いが続く。政略というのは実に肩の凝る作業。その中に身を置く緊張感は、たまにはいいがいつもでは息が詰まるというもの。ディランドゥほどとは言わないまでも、心の向くままに行動する自由気ままさがほしいですな。追伸:はしゃぎ過ぎるな は実に的を射ていましたが^^;。

 ひたすらに剣に生きようとする熱き男・バァン。アレンとは対照的ながら、人を思いやる気持ちは人一倍。酔っぱらいの酔い覚ましには、過ぎる刺激ではありましたが、現実は厳しいんだよということも、少しはわかったかな?それでも窮地には必ず助けに来る頼もしさ。男の魅力とはここにありき!ひとみはどう思うのかな?でもやはり、バァンへの思いはこのディランドゥには敵わなそう^^;。この高山キャラ、どこまで狂ってくれるのか、楽しみです(笑)。私の中でもすっかり定着してますね、熱いキャラ=関智一、壊れキャラ=高山みなみ^^。アレンとディランドゥの対決、こちらはどうなるかな?


天空のエスカフローネ#6 策謀の(2000/06/18)

 兄のことが気になってしょうがないバァン王。アストリアでの意外な歓迎など、気になることはいっぱいあるけど、とにかく今は体勢を立て直すことが急務。しかしダイバッハは知略・政略にも長けている。打つ手無し、というべきか。我が儘姫様の前に振り回されっぱなしのひとみと、何があってもシリアスマイペースのバァン。両極端だが波長は合ってる様子?さてどうなりますか^^。

 思いがけず見つけたCDが、また何かの暗示を与えた。敵味方に別れる兄弟の姿は様々な作品で描かれるが、このエスカフローネではどんな展開がみられるのだろう?今のところはどちらの言い分もわかる。兄の境遇もわかるし、国を思うバァンの意思もわかる。だからこそ今は見届けていたい。果たしてどんな結末が待ち受けるのかを。


天空のエスカフローネ#5 兄弟の印(2000/06/10)

 ステルスマントのガイメレフ数体相手では、未知の力を持つというエスカフローネであっても相手にはならない。しかも乗り手が未熟なバァン王であっては…。ひとみの意志は固く、自分の持てる力を何とか役立てようと頑張る。エスカフローネの謎はダイバッハに渡った今でも、解き明かされるには時間が掛かる。ひとみのタロット予知試験は、アレンの過去を垣間見せた。そして、バァンの側でも忌まわしき過去が現出してくる…。翼を持つダイバッハ騎士の正体は?

 ひとみと、仲間を思うみんなの心は、浮遊要塞の居場所を発見する。その集中力は大変なもので、終わると気を失ってしまうほどだが、それでひとみは充分に自分の役割を果たしてくれた。自分が今出来る可能な限りのことをやり遂げる。それをしてこそ人は生きていると言える。そして今、自分にしか出来ないこと、予知を伝えることを、バァンを守ることをやり遂げようとする。ディランドゥの凶刃が迫る。間に合うか? 兄の助けも借り、皆に生かされながら逃げ延びたバァン。舞台はアストリアの都へ。何が待ち受ける?


天空のエスカフローネ#4 魔性の少年(2000/06/10)

 ひとみの予知は確かなものだ。それは何度と無く的中してきたことを知る視聴者しか知らないこと?アレンはその冷静な判断力でどう決断を示すのか。迷信は受け入れられないとは言う。しかしながら燃え落ちたファーネリアの生き証人が語る真実は、アストリアの民にも衝撃を与える。ステルスマントを纏うガイメレフ。敵は次に何を狙うのか?それは龍たるエスカフローネ? ひとみの予知が現実になるとき、それはわかってくるだろう。

 魔性の美少年・ディランドゥの真っ赤な毒々しいガイメレフが吠える。ダイバッハの国は何故にこれほど争いを好むのか。「死を選ぶ無謀は、勇気ではない!王ある限り、民ある限り必ず明日は来る。この屈辱に耐えることこそ真の勇気。侍の勇気は人を生かすためにある。それを忘れるな。」そう諭されてみないとわからない未熟な王なれど、やはり未来を託されるべき存在。飛行形態のガイメレフ。技術力と戦闘力、それを知力で補うのは辛い。飛竜となったエスカフローネは、ディランドゥの終わり無き追撃を振り切ることはできるのだろうか?


天空のエスカフローネ#3 華麗なる士(2000/06/10)

 冷静な判断力というものが欠けているファーネル王と、先輩の生き写しの華麗なる騎士・アレン=シェザール。そして冷酷極まりないと思われる私の好きっぽい敵キャラ・ディランドゥ^^。キャラが増えてくることは良いことだ^^。しかも魅力的なキャラが多いとね♪^^

 光の柱は様々な作品で登場しますが、どこか希望を感じさせてくれるんですよね。新たに現れた気障なアレンは、どんな役割を果たしてくれるかな?ガイメレフと呼ばれる巨人は、今後どんな戦いを繰り広げていくのか。気になるところです。

 アレンの存在は、アツ過ぎるバァンにとっては頼れる味方になってくれそう。とにかく、国を滅ぼされ悲嘆に暮れるファーネル王は、妙な盗賊の助けもあって自分のガイメレフ・エスカフローネに戻り、また暴走する気配^^;。より洗練された操兵戦のような展開を見せるこの作品、さらに面白くなってきそうです^^。


天空のエスカフローネ#2 幻のの少女(2000/06/10)

 2話目からようやくオープニングが登場♪ これからの展開を期待させる魅力的なキャラ達が一辺にたくさんでてきましたね^^。さてどんな話が待ち受けてるんだろう?ひとみ役坂本真綾の歌もいいですね♪^^

 幻の月と呼ばれる青き星・地球。様々なデジャブが脳裏を過ぎる。これがひとみの能力なのだろうか?突然の異世界に狼狽えることもなく、落ち着いてるとこがすごい。幻の石・ドラグエナジストを持ち帰った聖騎士バァン。その態度に溢れる高貴な態度は王子だから?それでも思い起こすのは地球の暮らしばかり。でもそんなことを考えてられるのも、この平和な雰囲気のためなんでしょうね。争い事は起きないのでしょうか、この世界では。或いはこれから…?美しいファーネリアの世界に迫る悪の影は…?

 姿無き侵略者。こちらもある日突然訪れた。バァンの戴冠の儀が終わると同時に。操兵というよりもガサラキに近いような鎧武者は、果たして侵略者を阻めるのだろうか?眠れし龍、意思を持つかのような巨大操兵・エスカフローネ。初陣で果たして勝ち目があるのか、それはバァンにもわからない。見えているのはひとみの目にだけ?まさに神機と呼ぶに相応しいエスカフローネであっても、人一人の命すら救えない。雪辱を果たすための栄光ある撤退。ファーネリアに平和は戻るのだろうか?


天空のエスカフローネ#1 運の告白(2000/06/10)

 スカパーで今まで観れなかった名作アニメを振り返ってます。エスカフローネもその一つ。サンライズだったということも知らなかったし^^;。時間帯も夕方だったからまるで観れなかったなぁ。これからが楽しみです^^。

 別れは突然にやってくるもの。好きな人との別れも、現実世界からの別れも。自分の思いを込めた13秒の壁。勇気を出して、思い切り前へ飛び出すんだ。その言葉に導かれるようにして、少年は今降臨する。突然目の前でまき起こる異次元の戦い。学園ものから剣と魔法のファンタジー世界へ、そして巨大ロボットも登場する。近代SFアニメの醍醐味が凝縮されて、魅力満点ですね。さすがはサンライズと言うべきだろうか^^。小さなドラゴンスレーヤーの命を救った少女の、これからの運命は?シュラトとロードス、そして聖刻を織り交ぜたような作品世界。じっくりと観てみましょう^^。