一言書評“特別篇” 〜ダークグリーンの感想〜


ダークグリーン(98/06/27)

 私が学生時代在籍した研究室は、実状は別としても^^;地球環境問題に真面目に取り組んでるところです。私も想う処あってこちらに入った次第です。これに至ったのはやはりそれまでに読み続けてきた作品、特に小説のガンダムサーガと、コミックはこのダークグリーンの影響を大々的に受けております^^。

 リュオンやホクトが戦ったのは、ゼルという名の人間達の科学技術が作った物質文明でした。それが自分たちの住んでる世界の環境を破壊していきます。

「ぼくがゼルと戦う事はイコール人間が問題に取り組む事
 ぼくがゼルに勝つ事はイコール人間が破滅からのがれること・・・」
「リュオンを生かすか殺すか・・・それはオレ達が現実でどう行動するかにかかっている」
「リュオンが勝つか負けるか 人間の歴史が続くかとだえるか・・・は
  本物の・・・君の住むこの現実でどう対処するかにかかっている!」

 このようにマンガを通して、佐々木淳子さんが言ってることを、真面目に受け止めて、現実で対処しようとしてるところです^^。(重ねて言うが、理想と現実のギャップはあまりにも大きい…苦笑^^;)

 科学が環境破壊を促進するなら、逆にその科学でなんとかならないもんかと思いながら大学行って化学やって、たまたまそういう研究室見つけられたのはラッキーでした。今は水環境をなんとかしようというようなとこで、及ばずながら微力を尽くして働いております^^。

 佐々木淳子さんの本は、本当に好きなんですよー(^^)。作者オール買いです^^。ダークグリーンでは、やっぱりイラスト集−夢−の「ハヤクシナイトテオクレニナルヨ テオクレニ テオクレニ」っていうのが、衝撃的でした。とにかくなんとかしなきゃって、思っちゃったりして(^^;)。

 そういうわけで私のバイブル、ダークグリーンは他のマンガと分けて、いつも手の届くとこに置いてありまして、年1回はかならず読み返すことにしています(^^)。マンガを読む人にも読まない人にも、総ての人に一度は読んで頂きたい作品です。ZEHI!